皆さん、どうも!!! いかがお過ごしでしょうか?
先日初めて、おしることぜんざいの違いを知りました高山です。 見た目も味も本当に似てますよね。 もう一緒でいいんじゃないかとも思っております。
そんな事はさておき、あたたかくなってきましたね〜。 春といえば、皆様は何を思い浮かべますか?
桜、菜の花、卒業式、入学式、この辺が相場かと思います。
わたくしはといいますと、ズバリ、俳句です。
アンポンタンな私ではありますが、俳句を嗜んでおります。
俳句を好きになったきっかけは、 小学三年生の時に、宿題として俳句を自由に考えて来いと言われ、 五七五という数字に囚われて、頭真っ白になり、
「ゴゴゴゴゴ、ナナナナナナナ、ゴゴゴゴゴ」
という実にくだらない、まったくもって意味の分からないものを発表した所、担任の先生に往復ビンタを頂きました事、思い出します。
(俳句を好きになった理由になっておりませんが)
そもそも、なぜ俳句が五七五で、短歌なども、五七五七七なのか、不思議だなと、大人になって考えるようになり、たまたま本屋で目に留まった「七五調の謎を解く」という本に出会いまして、
音1つが2つにまとまるのが基本なのだと。
「ん?」
2と2がまとまって4音。
「??」
さらに、その倍の8音が基本単位と説かれております。
「???」
故障しそうです、頭が…。
例えば、
「びんぼう 暇なし」
2音単位でリズミカルに連続する8音はスムーズですし、これを繰り返してもぎくしゃくしない。
8音を重ねた場合も、 8+8と仮定して、
たしかな健康、たしかな幸せ
あれ? なんとな〜くですが、ぼんやり分かってきました。 リズムが大事なんだそうです。
これは「打拍」でいいますと、4+4打拍になります。 (2音で1打拍)
だから、現代は4拍子文化論が登場したとの事で、分かり易い所で言いますと、
「キムタク」「ピンキリ」「ドタキャン」「懐メロ」「オワコン」「ミスコン」「合コン」「リモコン」「ファザコン」「マザコン」「メリクリ」「コトヨロ」「セクハラ」「リストラ」「ラジカセ」「ヤフオク」
等々…
挙げればキリがありません。
こんな風に、現代では言葉を略す事が多いように思われがちですが、案外、リズム感としては古くから日本人には心地よいみたいですよ。
確かに、今は4文字の企業も増えてるように感じます。 「メルカリ」「クラシル」「ヨリソウ」「食べログ」「ヒラケル」 すみません、脱線しました。
でも、ここまで分かっていても、8じゃなくて、なぜ7なのか?
なぜ5なのか?
上記の本では、休止(無音)を置いて、それを含めて8音(4打拍)にしているので、文字数でいうと、五七五になるそう。 短歌形式についてもまとめてあり、
短歌は、四・四・四・四・四の打拍を基本として、
五・七・五・七・七の音数を標準とする詩形であり、各句とも、基本的には8音ぶんの音量をもつのです。 そして、各句とも、8音に満たないぶんの音量が休止符になると説明されており、この「休止符」が律読の重要な要素であると指摘されております。
8音ではなく7音だと、1つ休止符が入ることになって、7音の多くは、4+3の区切れる場合と、3+4に区切れる場合とがあり、この休止符という余裕が、打拍の不恰好な区切れを防ぐ役割りを果たしている。
4+3の場合には最後に1つの休止符、3+4の場合には先頭の3のまえに1音の休止符を置けばいいことになる。
ん〜、なるほど。 なんだか、ちんぷんかんぷんだった事が、アホな自分でも分かってきました!
また三味線とともに、リズミカルに唄われる都都逸にも触れられており、
都都逸(とどいつ)は七・七・七・五ですが、この七・七・七・五はさらに、(三・四)、(四•三)、(三・四)・五という音律数に分けられることが多いと言われており、そうしますと、8音単位のまとまりの途中で休止符をおかずに、しかも、上手く前後の休止リズムをつくりながらスムーズに4拍子で唄えるというわけだ。
たとえば、
「惚れさせ上手なあなたのくせに、諦めさせるの下手な人」
といったものなら、
(△が休止符) △ほれさせじょうずな あなたのくせに△ △あきらめさせる へたなひと△
是非、皆さまも、都都逸、お調べ頂いて、唄ってみてください!
「赤い顔してお酒を飲んで、今朝の勘定で青くなる」
「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
言葉って改めて奥深くて、面白い反面、まだまだ難しい事、知らない事がたくさんです。
そして、今回出会えた「七五調の謎を解く」の作者、坂野信彦さん。 言語学者。 本当に凄いです。 そして、文系を扱ってるはずなのに、めちゃくちゃ理系も入ってるし、音楽も入ってるしで、なんだか、演劇とも、かなり共通点が多いような気がして、お会いしたくなりました。
自分自身、算数、数学、音楽、全然得意ではないので、これを機に、狭いキャパシティですが、いろんな分野にも造詣を深めていきたいと思います。
どの立場で言ってんだ!と先輩方に怒られそうですが、
最後に一句、
これからも
よろしくどうぞ
メンソウル
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Date: 2022/03/17(木)
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