桃色の 雨の降り後 川の面に 去りし彼国の落陽を見る
毎年花見の後には二度と酒を飲まないと決意しつつも、 先週からぶっ続けで飲んでいる、劇団メンソウルの本当に懲りない男、 黒木俊穂であります。
上の句は特に意味はありません。
僕のコラムまでもを読まれている熱心なメンソウルファンの方は来月の本公演の事はご存知かと思いますので、 ぶっちぎって進めて参りたいと思います!
さて、ようやく桜も咲き始めて、 今週末には花見のピークを迎えるのではないでしょうか。
今でこそ外国人も多く花見に参加している姿を見かけますが、 世界的に花を見ながら酒を飲みどんちゃん騒ぎをするのはかなり稀な行為の様です。 ネットで軽く調べたくらいでは出てきません。
桜を見ながら酒を飲んで楽しむ花見の起源は諸説ありますが、 農民、貴族等の階級によって楽しみ方も様々で、 今の様なスタイルになったのは、 徳川家光公が奈良から桜を今の上野公園(当時寛永寺)に持って来て、 そこから江戸の町人文化の発展と共に、 広まったと言われております。 (諸説ありそうなので、気になる貴方はネットでじっくり検索するとイイね!)
また、我々昭和産まれの者の桜といえば、入学式のイメージですが、 温暖化の影響で年々早くなってきており、平均すると40年前と比べて7日近く早くなって、 今は卒業式の花にとって代わられた感があります。
で、取り立て桜の開花日に興味は無かったのですが、 今年の開花宣言と同じ日にイチロー選手の引退のニュースがあり、 僕にとっては印象的な日になりました。
無理やりですが、 イチロー選手への花向けの開花だったのではないでしょうか。
さて、イチロー選手の引退ニュースが有った10日前、 もう一人の選手がユニフォームを脱ぎました。
元ヤクルトスワローズ、 林 昌勇(イムチャンヨン)選手。
野球に詳しい方でしたら、ピンときたかも知れません。 誰も知らなかったらごめんなさい。
イチロー選手の功績は今更僕が語るまでもありませんが、 僕の中で最も輝きを放った瞬間は、 第2回WBC(ワールドベースボールクラシック)決勝。
延長10回、2アウト2、3塁、 カウント2-2からの2点タイムリー。
そのマウンドに立っていた選手こそ、 イムチャンヨン選手。
ヤクルトでの抑えとして活躍期間も短く地味な印象の選手ですが、 サイドスローから繰り出す160キロのストレートと、シンカーで 一時代を築いた彼のピッチングは個人的に印象的な選手でした。
この試合の敗戦の戦犯の槍玉に挙げられてますが、 それまでパーフェクトなピッチングで 韓国を決勝まで引っ張ってきた彼を責めるのはナンセンスでしょう。
サッカーの格言にも名選手はPKを外すとあります。 たしか。
ヤクルトを辞めた後も、アメリカ、韓国でプレーを続けておりましたが、 先シーズン契約解除され、現役引退となったそうです。
マカオでのカジノトラブルや、 疲れが溜まるシーズン後半になると成績が振るわなくなったり、 全く完璧ではなかった選手ですが、 完璧な状態のサイドスローから繰り出すシンカーは、 間違いなく本物でした。
シンカーはサイド、アンダースローのピッチャーの球です。 サイドスローのピッチャーは元々はオーソドックスなオーバスローから変化させていきます。
その過程で取得するシンカー。
僕も役者としてシンカーしたいなぁ。 シンカしたいなぁ。 進化したいなぁ。 なぁ。 ねぇ。
WBCでイチローに打たれたのも決め球シンカーでした。
イチロー選手、イムチャンヨン選手 おつかれさまでした。
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Date: 2019/03/26(火)
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