謹賀新年 皆様、いかがお過ごしでしょうか?
正月三が日は、酒飲んで携帯イジって、寝て、起きて、酒飲んで、 酔っぱらっては、イジって、イジって。 そんな感じでした。 大塩ゴウです。 本年も、どうぞ宜しくお願い致します。
いや〜、幸せって何だっけ?って、思うのであります。 ポン酢醤油がある家か?
すいません。40代超えにしか、わからないことを言うとります。
昔の人達って、どんなんだったんだろう?自分のルーツって?
自分の親父は、いわゆる団塊世代でありまして。 おじいちゃんは、大東亜戦争を生き抜いたひとでありまして。 ひいおじいちゃんは、日清戦争や日露戦争があった時代です。 ひいひいおじちゃんは、幕末なんですよね〜。 幕末って言っても、ひいひいおじいちゃんの時代なんだと思うと、 昔々の歴史のお話って感じではなくなります。
ボクは今まで、本当に勉強が出来なかったし、して来なかったのであります。 歴史なんてもんは、まったく興味がありませんでした。
良い国造ろう鎌倉幕府!テストに出ますよ〜! 知らんがなぁ。。。何でこんなん、覚えなきゃいかんの? 意味がわからんかったとです。 今から34年前。。。 小学校5年生の時の担任の田上先生は、百人一首が大好きで、クラス全員に 覚えろと言って、気張っておりました。 まったく意味がわけわからんでした。 当時の田上先生は、確か34歳でありまして、今のボクの10コ下です。
意味がわかっていた田上先生は、百人一首は素晴らしいと思っていたかもしれませんが、ボクはもう、意味がわからなくて、おちこぼれていったとです。
しかし、ここ最近ご先祖様とやらを、ちょこっと思う様になりまして、 歴史というものに興味が湧いて来たのであります。 といっても、ちょこちょこちょこっと、ネットで調べたりする程度ではありますが。
今更ながら、なるほどなるほど! 歴史って勉強になるな〜。 こういう考え方があったのね〜、なるほど〜、今も昔も変わらないんだ〜、 歴史って繰り返されとるな〜。 なんつって、感動致します。
あ〜、あの時、もう少し田上先生のお話に耳を傾けていれば。。。 学が無いって、損ですね。。。
そこで今回、ご紹介したいのが『徒然草』であります。
吉田兼好が書いたとされる、日本三大随筆の一つです。 教科書にも載っていますので、おちこぼれのボクでも知りはしていましたが、 興味もなかったし、知りたいとも思わなかったし、これがテストに出る意味もわかりませんでした。テストって何なの?
時代は、鎌倉時代から室町時代に変わる時、 朝廷に仕えていた家柄の兼好さんは、貴族との付き合いも沢山ありながら、いつしか世間を疎ましく思って、出家して、『徒然草』書いちゃったみたいな感じです。 ザックリ言うと。
序段を含めて244段ありまして、この150段目の文章が、 もの凄く今のボクに突き刺さったので、ご紹介させて頂きます。
能をつかんとする人、「よくせざらむほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得てさし出でたらむこそ、いと心にくからめ」と常にいふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。いまだ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、そしり笑はるゝにも恥ぢず、つれなくて過ぎてたしなむ人、天性その骨なけれども、道になづまず、みだりにせずして年を送れば、堪能の嗜(たしな)まざるよりは、終に上手の位にいたり、徳たけ人に許されて、ならびなき名を得ることなり。
天下のものの上手といへども、はじめは不堪(ふかん)の聞こえもあり、無下の瑕瑾(かきん)もありき。けれども、その人、道の掟正しく、これを重くして放埒(ほうらつ)せざれば、世の博士にて万人の師となること、諸道かはるべからず。
わけがわからんのですが、意味を知ると、もの凄く元気を貰います。 現代語に訳したのが、以下になります。
これから芸事を身に着けようとする人はとかく「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するがカッコいい」と言うものだけど、そういうことを言っている人が最終的にモノになった例えはひとつもない。 まだ未熟でヘタクソな頃から、上手くてベテランな人たちに混ざって、バカにされて笑われて、それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、特別な才能がなくても上達できる。道を踏み外したり、我流に固執することもないだろう。 そのまま練習し続けていれば、そういう態度をバカにしていた人たちを遥かに超えて、達人になっていく。 人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。 今は「天下に並ぶ者なし」と言われている人でも、最初は笑われ、けなされ、屈辱を味わった。それでもその人が正しく学び、その道を一歩一歩進み続けてきたおかげで、多くの人がその教えを授かることができるようになった。 どんな世界でも同じである。
どうでしょうか? ボクは、この文章の矢が胸に突き刺さり、涙がこぼれ、この矢にキスをしました。 ごめんなさい。涙がこぼれたのは嘘でありますが、突き刺さりました! とても元気がでました。 約700年前の昔の人が徒然なるままに書き綴った言葉であります。 700年前と言いますと、ざっと計算して、 ボクの、ひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいおじいちゃんの時代であります。
徒然草に出会えた事に感謝します。 兼好さん、ありがとうございます。
今まで、ボクはカッコ付けてきたな〜。 カッコ付けるのって、カッコわりーな〜。
これやってみたいな〜と思っても、何やかんや言い訳を付けて、 笑われるのを恐れ、諦めた事って、沢山あったな〜。
お芝居をはじめて、かれこれ20年近くなりますが、 これからも、その道をインポインポ、進み続けて あっ、ごめんなさい。 これからも、役者の道を一歩一歩進み続けて行こうと思います。
兼好先生!自分頑張るっす!!人間的に成長するっす!!
フニャフニャしては、いけません。
2021年 劇団メンソウルを、これからもどうぞ宜しくお願い致します!!
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Date: 2021/01/18(月)
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